ライトの反射

2012.6更新

 普通のCGの反射  


鉄道CGで車体前面は「顔」、前照灯は「目」と思ってますので、目をしっかり作ってやればリアル感はアップするはずです。
CGの反射板と写真や肉眼で見た反射板は何が違うのか? 外出した際にはそんなとこばかり見てました。
ひとつ判ったのはCGの反射には「カラー」がついてることです。
背景は前照灯レンズを通過して凹面鏡の反射板で反射されますが、集光されるので露光オーバーでハイコントラスト状態になって、
空に当たる部分はより白く、地面に当たる部分はより暗く色を失う様にモノトーン化して目に届きます。
つまり反射板にはモノトーンの背景画像を貼り付ければ、リアル感をアップできる・・・・・・かな?

  背景のサンプル  

まず背景となる画像を選びます。

ライトは基本的には水平線の方を向いていますので、中央に水平線があり、上下に空と地面が分かれているのがベターかも。

PHOTOSHOPでまずモノトーン化で「色調補正」の「彩度を下げる」で白黒画像に。

さらに、ハイコントラストな画像とするので、おなじく「明るさ・コントラスト」で濃淡のきつめの画像を作っていきます。

凹面に映ったのを想定して「フィルタ」の「変形」・「球面」で量を-100%にしました。適応量や回数などは各自好きにやって下さい。

横長の画像だったので、ここで画像をすべて選択して「移動ツール」で画像を正方形に変形します。

(なぜ最初に正方形に画像を切り取ってから処理しなかったかというと、両サイドの画像まで切り取られると球面効果が半減するためです。)

好みでもっと画像を歪ませてもいいかもしれません。そこはみなさんにお任せします。

SHADEのパート


SHADEのパートに組み込むわけですが、反射板のテクスチャーとして取り込むと回転体のため、あまりよい結果が出ないみたいなので反射板の前に画像用の正方形の「閉じた線形状」を置くことにします。

ここで反射板と反射画像用の閉じた線形状は同一パートに入れて、反射画像のパーツ名に「&」を付けるのをお忘れ無く。

これで反射板に景色が乗り移るはずです。

改訂版


さて、ここからは手法の改訂版です。Shadeシリーズもバージョンアップして「マニピュレーター」というものが装備されてます。これを使って反射板自体のテクスチャーとして直接貼り付けて行こうというものです。 まず反射板のマッピングでイメージ画像を取り込み、編集チェックボックスにチェックを入れます。タイリングのチェックは外しておきます。

改訂版


編集にチェックマークを入れると反射板を差していたマニピュレーターはイメージ画像を差すものになります。このマニピュレーターで画像をピンポイントで移動したり拡大縮小を行えますので、好きな位置にセットします。投影は私の場合、車体がX軸方向に延びていますので「X軸」もしくは「ボックス」にします。OKなら編集チェックマークを外すのをお忘れ無く。 これでパート構造を気にせず配置が簡単になるはずです。もちろんレンダリング結果もほとんど変わりません。

 完成 

これでレンダリングしてみると左の様な画像になりましたが、いかがでしょう?

一番最初のライトのCGの画像に比べたらだいぶ「小マシ」になったとは思うんですが、手間なのはこのテクスチャー画像を作る作業だけで、残しておけば使い回しができるので、リアル感アップのこの「ひと手間」いかが?

ちなみにコレを使って「EF18」を再レンダリングしてみました。背景はシンプルですが、ライトはしっかり背景が載ってると思うんですが・・・・

<補足>尾灯などの凸面部分に使用する場合は、テクスチャーを逆像ではなく正像で貼り付けるのが正解。

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